脳を休める

昔、仕事が忙しかった頃、覚えることと締切まじかの仕事がたくさんあって、プレッシャーと疲労で、記憶がところどころ飛ぶようになってしまったことがあります。

前日にした打合せや、送信したメールの内容などを覚えていないのです。
お酒を飲んで記憶がない!のシラフバージョンです。

自分がまったく信用できなくて、とても怖かったです。
記憶に頼れないので、とにかくなんでもメモしていました。

たぶん、覚えることとやることが多すぎて、脳の機能がオーバーフローした状態になっていたのだと思います。


その仕事から離れて、記憶が飛ぶことはなくなりましたが、
それ以来、人の脳にはキャパがあるのだなあと思うようになりました。


先日テレビを見ていて、
記憶が飛ぶことがある、という事例が紹介されていました。

今はネット社会で、情報が溢れすぎ。
脳の記憶領域は、ネット領域にある情報にはとうていかないません。

だけど、毎日その情報をできる限り処理していかなくてはなりません。


そのテレビで脳を休めるオススメの方法が紹介されていました。

一日に数分、なにも考えない、情報をいれない、ボーっとする時間を作ること。


お風呂や、寝る前に静かなところで目をつぶって、
その日一日あったことを朝から順に思い返してみるといいみたいです。

瞑想と似ていますが、
瞑想はできるだけ考え事をしないで無になる、ですが、
この方法は、朝からの行動や感じたことを順を追って再度見直していくのです。


試しに、お風呂の中と、電車の中と、寝る前にやってみました。

結果、とても脳がスッキリするのです。
その場で行動しているときには、目の前のことに必死でいろいろ気づかないことが、
後で思い返してみると冷静に考え直すことができるのです。

たとえば、人に何か言われた、ということも、
もう一度引いて再現してみると、
相手の意図が分かったりすることがあります。

それと、その場限りでは忘れ去られてしまうようなことも、
もう一度ゆっくり再現してみると、
脳への定着率が安定するから、
記憶率があがるし、それによって、自分への信頼度もあがって、余裕が持てるのです。

ボーっとして、その日のことを思い出すだけなのに、その効果はすばらしい!
感動しています!

嬉しいことは2倍、3倍にうれしい!って認識できるし、
何かひっかかることがあった日も、そのひっかかりをもう一度考えることによって、
何が問題だったのか、どうなったらいいのかを考える余裕ができて、
ネガティブな芽を早めに解決することができるように思います。

寝る前にやると、結構思い出すこと多いので、
最初のうちは細切れにこまめにこの時間を作ってもいいかなと思いました。